「民主文学」の6、7月号に載った碓田のぼる先生の論稿に驚きました。碓田先生は現在、93才7カ月です。その先生が、前後篇を合わせて33頁にわたる論稿を発表されているのです。以前の稿に訂正を加えた評論ですが、この熱意には驚きの他に言葉がありません。

碓田先生には一昨年の「啄木祭」の会場(東京都しごとセンター)でお会いした時も、お元気で、その秘訣をお訪ねしたら、「自分の信念とするものがある限り、元気でいたいですね」と先生らしいシンプルながら含蓄のある言葉が返ってきました。

碓田先生は、誰もが幸せと感じられる世の中の来ることが理想的な社会なのだと思っておられる方ですから、平素から人に対する接し方の姿にも「公平」を感じさせられましたが、この論稿を読みながら、あらためて碓田のぼる先生の人がらの大きさを感じました。

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碓田のぼる先生の論稿が掲載された「民主文学」2020年6、7月号表紙

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碓田のぼる(評論)「啄木詩『老将軍』考――越境するナショナリズム――」前編の冒頭部分

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碓田のぼる(評論)「啄木詩『老将軍』考――越境するナショナリズム――」後編の冒頭部分